Embassy seal
U.S. Dept. of State
flag graphic
 

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

日米同盟を強化する教育・文化プログラム

ローレン・モンセン
USINFOスタッフライター

2007年5月2日
ワシントンDC

 米国と日本は、両国の若い専門職従事者の指導力養成を目的とする一連の教育・文化交流プログラムを通じて、その友好関係を、何十年にもわたり入念にはぐくんできた。

 ブッシュ大統領と安倍晋三総理大臣は、4月27日の共同記者会見でこの点を強調し、文化交流を日米間の「具体的な協力」分野のひとつに挙げた。また、日本政府当局者は、日米文化教育交流会議(CULCON)の活性化について語った。CULCONは、日米関係の強化を目的とした交流を促進する日米両国間の諮問委員会である。

 メリーランド州キャンプ・デービッドの大統領山荘での日米首脳会談後に行われた前出の記者会見で、安倍首相は、「われわれは、安全保障、経済、および文化交流面での協力を強化することで合意した」と述べた。

 米国の政策策定者も、成功例として数件の日米交流プログラムを挙げている。米国国務省教育文化局のトーマス・A・ファレル次官補代理(教育プログラム担当)は、その中でもフルブライト奨学金制度は「日米教育交流関係全体の先導的な存在である」とUSINFOに語った。

 フルブライト奨学金制度は、J・ウィリアム・フルブライト上院議員(アーカンソー州)の提唱により制定された法律に基づき1946年に設立されたもので、米国とそれ以外の国の国民同士の理解促進を目的としている。日本人のフルブライト同窓生の中には、国会議員も数人いる。

 フルブライト奨学金制度は、米国およびその他150カ国以上の学生、教員、および学者を対象に、海外で学び、教え、研究を行うための奨学金を支給している。例えば、日本人「フルブライター」は、米国の政治・経済・文化の制度を観察し、米国の同輩と意見を交換する機会を持つことができる。日本人エコノミストの佐藤満秋氏は、フルブライト奨学金制度のウェブサイトで、この制度のおかげで「人生が広がり、大きくなった」と書いている。

 ファレル次官補代理は次のように述べている。「フルブライト奨学金制度は、日本、米国、およびその他の諸国の有望な若い専門職従事者の才能の育成に貢献している。この制度は50年以上にわたり、日米両国で、エネルギーと卓越性の追求を通じて、それぞれの社会と日米関係に貢献してきたリーダーたちの育成を支援してきた。外交部門、政策策定部門、学術・科学研究部門、経済界、非政府機関が、フルブライト奨学金制度から多大な恩恵を受けてきた」

 さらにファレル次官補代理はこのように述べている。「21世紀のフルブライト奨学金制度は、日米両国が2国間の優先事項に対処するのを助ける役割を果たす必要がある。例えば、トルコ、インド、中国、ロシア、ドイツ、ブラジルのフルブライト奨学金制度が、それぞれの国の言語や文化に関する米国人の技能向上を支援しているのと同じように、日本のフルブライト奨学金制度も米国の米国人学生が日本語と日本文化についての知識を深めるために重要な役割を果たすことができると思う」

 このほかにも日米関係を促進する各種のプログラムがある。米国国務省教育文化局が運営するインターナショナル・ビジター・リーダーシップ(IVL)プログラムでは、世界各国からの参加者が米国を訪れ、米国の同輩と交流し、米国をじかに体験する。参加者は、政府、政界、マスコミ、教育などの各分野のリーダー、あるいは将来リーダーとなる人たちであり、人選は、海外にいる米国政府当局者が行う。国務省によると、日本の国会にも多くのIVL同窓生がいる。

 1977年から1988年まで駐日米国大使を務めたマイク・マンスフィールド元上院議員(モンタナ州)にちなんで名付けられたマンスフィールドフェローシッププログラムは、米国政府職員を対象に、日本に対する理解を深め、日本の政府、経済界、専門職や学界の同輩と関係を築く機会を与える制度である。毎年、米国政府職員の中から適格者を最大で10人選び、2年間の特別奨学金を与える。マンスフィールド・フェロー(特別研究員)は、1年間フルタイムで日本語と日本研究の厳しい研修を受けた後、1年間、日本の政府で働く。そして日本から帰国した後、少なくとも2年は米国政府で働くことが義務付けられ、通常は日本関係のプロジェクトに従事する。

 ファレル次官補代理は、ブッシュ・安倍会談がきっかけとなり、2国間交流プログラムで新たな革新的取り組みが生まれるかもしれない、と述べた。

 「日米2国間の教育・文化関係が改めて強調されることによって(中略)日米フルブライト奨学金制度が活性化することを、私は願っている。フルブライト奨学金制度は常に、相互理解という作業に未来のリーダーたちを引き入れ、これに関心を持ってもらえるようなダイナミックなプロジェクトを立ち上げることを目指している。日米間の教育交流の枠組み以上に、メディア、技術、科学、その他多くの革新的分野でのパイロット・プロジェクトの立ち上げに適した場はないだろう」とファレル次官補代理は語っている。

 4月27日の共同記者会見におけるブッシュ大統領と安倍首相の発言内容については、ホワイトハウスのウェブサイトを参照。

 CULCONフルブライト奨学金制度IVLプログラム(英文)、およびマンスフィールドフェローシッププログラムについては、それぞれのウェブサイトを参照。