
*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。
2005年1月20日
チェイニー副大統領、連邦最高裁判所長官、カーター元大統領、ブッシュ元大統領、クリントン前大統領、尊敬すべき聖職者の皆さん、来賓の皆さん、そして国民の皆さん。本日、法に基づき儀式をもって、私たちは憲法の永続的英知を祝うと共に、米国をひとつに結ぶ深い決意を思い起こします。私は今、この栄誉を与えられたことを感謝し、私たちが生きているこの重要な時代を心に留め、先ほど皆さんが見守る中で行った私の宣誓を守り抜く決意をしています。
この2度目の就任式において、私たちの義務を明確にするのは、私が使う言葉ではなく、私たちが共に見てきた歴史です。半世紀にわたりアメリカは、遠い国境を見守ることで、私たちの自由を守ってきました。共産主義の崩壊後、比較的静かで落ち着いた安息の年月が訪れました。そして、炎の日がやってきたのです。
私たちは自らのもろさを知り、その最も深い根源を知りました。世界の全地域で憤慨と圧制で爆発寸前の状態にあり、憎悪をつのらせ殺人を是とする思想に傾倒しがちである限り、暴力は暴力を呼び、破壊力を強め、守りの最も堅い国境を越え、死の脅威をもたらします。この憎悪と憤慨による支配を打ち砕き、圧制者の本性をさらし、善良で寛容な人々の希望に報いることができる歴史的な力はひとつしかありません。それは人間の自由の力です。
私たちは、様々な出来事や常識からひとつの結論に達します。それは、米国における自由の存続は、他国での自由の成功にますます左右されるようになったということです。世界平和を求める最善の方法は世界中に自由を拡大することです。
アメリカの重大な関心と私たちの深い信念が今ひとつとなりました。建国の日から私たちは、この地球上のすべての人々が権利と尊厳を有し、それぞれに無比の価値があることを宣言してきました。なぜなら、人々は天地の創造主の姿を持っているからです。何世代にもわたり私たちは、自治の不可非性を宣言してきました。なぜなら何人も主人となる資格を持たないし、また何人も奴隷とされることはないからです。これらの理想を進めるという使命に基づいて米国が建国されました。それは建国の父祖の尊敬すべき偉業です。今日、それは米国の安全のための緊急要件であり、わたしたちの時代の使命なのです。
従って、すべての国および文化において、民主的な運動と制度の広がりを求め、支援することが米国の政策なのです。その最終目標は世界の圧制に終止符を打つことにあります。
これは、武器の力を主とする任務ではありません。しかし、必要となれば私たちは、武力によって私たち自身や友人たちを守るでしょう。本来自由は、国民によって選ばれ、守られ、そして法の支配と少数派の保護によって支えられるべきものです。そして、ある国の国民がようやく自らの発言力を得たとき、そこに生まれる制度は、私たちのものとは大きく異なる慣習と伝統を反映したものかもしれません。アメリカは私たちの政府のスタイルを、欲していない他国に押し付けません。そうではなく、私たちの目標は、他の国々が自らの声を見いだし、自らの自由を獲得し、そして自らの道をつくることを支援することにあるのです。
圧制に終止符を打つという偉大な目的は、何代にもわたる集中的な取り組みでした。その任務の困難さは避けるための言い訳にはなりません。アメリカの影響力は無限というわけではありません。しかし、幸いなことに、虐げられる者のためへの影響力はかなり大きく、私たちは自由という大義においてそれを確信をもって行使します。
私が担う最も厳粛なる職務は、米国とその国民をさらなる攻撃と新たな脅威から守ることにあります。ある者は愚かにもアメリカの決意を試すことを選び、それが揺るぎないことを知りました。
私たちはすべての為政者および国々に対し、私たちの選択を明らかにし続けます。それは、常に誤りである抑圧と、永遠に正義である自由との間の道徳的選択です。アメリカは、投獄された反体制の人々は足かせを好み、女性は屈辱と隷属を喜んで受け入れ、誰でも弱者いじめをする者のなすがままに生きたいと願う、などと偽ることは決してありません。
私たちは、他の政府が米国との関係を成功させるには、自らの国民を適切に扱う必要があることを明確にし、彼らに改革を促します。人間の尊厳に対するアメリカの信念が、米国の政策を導くでしょう。しかし、権利は独裁者の不承不承の譲歩で得られるものであってはなりません。それは自由な反対意見と被統治者の参加によって確保されるものです。結局、自由なくしては正義はありません。また人間の解放なくして人権はないのです。
世界的な自由の訴えに疑問を持つ者もいるでしょう。しかし、歴史上で最も急速な進歩により性格付けされたこの40年間という現在、それを疑うのは実におかしな話です。アメリカ人はどの国民よりも自らの理想の力を良く知っているはずです。最終的にすべての心、すべての魂が自由に目覚める時がやってくるのです。私たちは永続的な圧制の存在を容認しません。なぜなら、私たちは永遠の隷属の可能性を容認しないからです。自由はそれを愛する者のもとに訪れるのです。
本日、アメリカは、世界の人々にあらためて語りかけます。圧制と絶望の中で生きるすべての人々に伝えます。米国はあなた方に対する抑圧を無視したり、抑圧者を許したりしないことを。あなた方が自由のために戦うとき私たちは支援します。抑圧、投獄、あるいは追放に直面している民主改革者たちに伝えます。アメリカがあなた方のことを将来あなた方の国が自由となったときのリーダーとして見ていることを。
「他者の自由を否定する者は自由を得るに値せず、公正な神の支配の下で彼らの自由は長続きしない」というエーブラハム・リンカーン大統領の言葉を、私たちが今でも信じていることを無法政権の支配者たちに伝えます。
支配することに長い間慣れてきた政府の指導者に伝えます。国民のために尽くすには、彼らを信じることを学ばねばならないことを。この進歩と公正への道を歩み始めればアメリカはあなた方と共に歩むでしょう。
そして、米国の同盟国すべてに伝えます。米国はあなた方との友好関係に敬意を払い、あなた方の助言と支援を頼りにしていることを。自由国家間の分裂は自由の敵の最大の目標です。自由国家が協力し民主主義を促進することが、私たちの敵を敗北へと向かわせる道です。
本日、私は国民の皆さんにあらためて語りかけます。
アメリカの安全を確保するという困難な任務に関し、私は国民の皆さんに忍耐を求めました。そして皆さんはそれに十分応えてくれてました。米国は遂行が困難でしかも放棄すれば不名誉となる義務を引き受けました。しかし、私たちが解放者としての米国の伝統に従い行動したことで、これまでに数千万の人々が自由を獲得することができました。そして希望が希望を生むように、さらに何百万もの人々が自由を見出すことになるでしょう。また、私たちの努力で人々の心にともる火もともしました。その火はその力を感じる人々を暖め、その広がりを阻止する人々を焼き焦がし、そしていつの日か、鎮めることのできないこの自由の火は、世界の最も暗い片隅にまで届くでしょう。
この大義のために、最も厳しい任務を引き受けたアメリカ人たちがいます。それは情報と外交という地味な任務です。それは自由政府の樹立を助ける理想主義的な任務です。そして私たちの敵と戦う危険かつ必要な任務です。ある者は、自らの生涯に栄誉を与える死をもって米国への献身を示しました。そして、私たちは彼らの名前と犠牲をいつまでも称えるでしょう。
アメリカ人は誰もがこの理想主義を目撃しました。初めて目にした人たちもいるでしょう。私は、米国の最も若い国民に、彼らがその目で目撃したことを信じるよう求めます。あなた方は米国兵士の決意に満ちた表情に義務と忠誠を見たでしょう。あなた方は、生命はもろく、悪は実在し、そして勇気が勝利することを見たでしょう。自分の欲求や自分自身より大きな大義のために尽くすことを選んで下さい。そうすれば、あなた方の時代に米国の富を増すだけでなく、米国の性格をも高めることができるでしょう。
アメリカは理想主義と勇気を必要としています。なぜなら、私たちは国内で重要な仕事を抱えているからです。それは、アメリカの自由という未完成の仕事です。自由に向かって進む世界の中で、私たちは、自由の意味と約束を示すよう決意しています。
アメリカが理想とする自由において、国民は必要最低限の生活のために働くのではなく、経済的自立の尊厳と安心を見出します。これは広義の自由で、ホームステッド法(自営農地法)、社会保障法、および復員軍人援護法の成立を促しました。そして今、時代のニーズに応えるため、偉大な制度を改革し、このビジョンを拡大します。米国の約束や将来にすべてのアメリカ人が配当を受けられるよう、学校の基準を最高レベルに引き上げ、所有者社会を築きあげます。私たちは、家や事業、定年後の貯蓄、健康保険などの所有を拡大し、アメリカの国民を自由社会における生活の課題に備えさせます。国民各人が自らの運命に責任を持つようにすることで、アメリカ国民の皆さんに貧困と恐怖からのより大きな自由を提供し、私たちの社会のさらなる繁栄と、公正と、平等をもたらします。
アメリカが理想とする自由において、公共利益は個人の性格によって決まります。それは、高潔さ、他人への寛大さ、そして自らの生活における良心の規則などです。結局、自治は自己の治め方にかかっているのです。その性格の体系は家庭で築かれ、地域社会の基準によって支えられるものです。また、それは、シナイの真実、山上の垂訓、コーランの言葉、および米国民の様々な信仰により、国民生活のなかで維持されます。アメリカ人はどの世代においても、それまで善と真実とされてきたものすべてを再確認しながら前進しています。それらは、過去、現在、そして永遠に変わることのない正義と行為の理想です。
アメリカが理想とする自由において、権利の行使は、弱者への奉仕、慈悲、および思いやりの心によって気高いものとなります。万民のための自由は、互いからの独立を意味するものではありません。米国は隣人を世話し、迷える者を愛で包み込む人たちを頼りにしています。最良のアメリカ人は、互いの命を尊重し、望まれない者でさえも価値があることを決して忘れてはなりません。そして、米国はあらゆる人種差別の習慣を放棄しなければなりません。なぜなら、私たちは偏狭な考えという重荷と自由のメッセージを同時に携えることはできないからです。
本日の就任式を含め、1日という観点で見れば、米国が直面している課題や懸案は数多くあります。しかし、世紀という観点からは、私たちに対する問いかけは、数少なく限られたものです。それは、「私たちの世代は自由の大義を前進させたか」。そして「私たちの性格はその大義へ功績をもたらしたか」といった問いかけです。
私たちに審判を下すこれらの問いかけは、私たちを団結させるものでもあります。なぜなら、アメリカ国民は、政党や経歴の違いや、アメリカ生まれか移民かの違いにかかわらず、誰もが自由という大義のもとで互いに義務を負っているからです。私たちは不和を経験しました。偉大な目的を持って前進するために、その傷は癒されなければなりません。そして、私はそれを癒すために誠意を持って努力するつもりです。しかし、これらの不和はアメリカを定義するものではありません。自由が攻撃された時、私たちは米国の結束と仲間意識を感じました。私たちは国への忠誠を誓うように対応しました。そして、アメリカが善のために行動する時には同じような結束感と誇りを感じることができ、そして災害の被害者は希望を与えられ、不正には正義が立ち向かい、とらわれの者は解放されるのです。
私たちは、最後には必ず自由が勝利するという確信を持って前進します。それは、歴史が必然によって動かされるからではありません。人間の選択が事象を動かすのです。また、私たちが自らの国を選ばれた国家と考えているからではありません。神の意思が動かし選ぶのです。私たちは自信を持っています。なぜなら自由は人類や、暗い場所で飢える人々や、魂を求める者たちの永遠の希望だからです。米国の建国の父祖が後世のための新秩序を宣言したとき、自由に基づく連邦国家のために多数の兵士が命を捧げたとき、そして、市民が「今こそ自由を」のスローガンのもとで静かな怒りの行進を行ったとき、彼らはかなえられるべき古代の希望に従って行動したのです。歴史において正義には盛衰があります。しかし歴史には明らかな方向性もあり、それは自由と自由の創造者によって定められています。
独立宣言が初めて公民の前で読み上げられ、自由の鐘が祝福の中で鳴り響いたとき、その場にいた人が言いました。「それは、何かを意味するように鳴り響いた」自由の鐘は私たちの時代においても意味を持ち続けています。アメリカはこの若かりし世紀に、全世界と全人民に対し自由を宣言します。試練を受けながらも疲弊することなく力を新たにし、私たちは自由の歴史において最も偉大な成果を収める準備をしています。
皆さんに神のご加護がありますように。また、神がアメリカ合衆国を見守って下さいますように。
ブッシュ大統領2期目の就任宣誓演説
2005年1月20日
チェイニー副大統領、連邦最高裁判所長官、カーター元大統領、ブッシュ元大統領、クリントン前大統領、尊敬すべき聖職者の皆さん、来賓の皆さん、そして国民の皆さん。本日、法に基づき儀式をもって、私たちは憲法の永続的英知を祝うと共に、米国をひとつに結ぶ深い決意を思い起こします。私は今、この栄誉を与えられたことを感謝し、私たちが生きているこの重要な時代を心に留め、先ほど皆さんが見守る中で行った私の宣誓を守り抜く決意をしています。
この2度目の就任式において、私たちの義務を明確にするのは、私が使う言葉ではなく、私たちが共に見てきた歴史です。半世紀にわたりアメリカは、遠い国境を見守ることで、私たちの自由を守ってきました。共産主義の崩壊後、比較的静かで落ち着いた安息の年月が訪れました。そして、炎の日がやってきたのです。
私たちは自らのもろさを知り、その最も深い根源を知りました。世界の全地域で憤慨と圧制で爆発寸前の状態にあり、憎悪をつのらせ殺人を是とする思想に傾倒しがちである限り、暴力は暴力を呼び、破壊力を強め、守りの最も堅い国境を越え、死の脅威をもたらします。この憎悪と憤慨による支配を打ち砕き、圧制者の本性をさらし、善良で寛容な人々の希望に報いることができる歴史的な力はひとつしかありません。それは人間の自由の力です。
私たちは、様々な出来事や常識からひとつの結論に達します。それは、米国における自由の存続は、他国での自由の成功にますます左右されるようになったということです。世界平和を求める最善の方法は世界中に自由を拡大することです。
アメリカの重大な関心と私たちの深い信念が今ひとつとなりました。建国の日から私たちは、この地球上のすべての人々が権利と尊厳を有し、それぞれに無比の価値があることを宣言してきました。なぜなら、人々は天地の創造主の姿を持っているからです。何世代にもわたり私たちは、自治の不可非性を宣言してきました。なぜなら何人も主人となる資格を持たないし、また何人も奴隷とされることはないからです。これらの理想を進めるという使命に基づいて米国が建国されました。それは建国の父祖の尊敬すべき偉業です。今日、それは米国の安全のための緊急要件であり、わたしたちの時代の使命なのです。
従って、すべての国および文化において、民主的な運動と制度の広がりを求め、支援することが米国の政策なのです。その最終目標は世界の圧制に終止符を打つことにあります。
これは、武器の力を主とする任務ではありません。しかし、必要となれば私たちは、武力によって私たち自身や友人たちを守るでしょう。本来自由は、国民によって選ばれ、守られ、そして法の支配と少数派の保護によって支えられるべきものです。そして、ある国の国民がようやく自らの発言力を得たとき、そこに生まれる制度は、私たちのものとは大きく異なる慣習と伝統を反映したものかもしれません。アメリカは私たちの政府のスタイルを、欲していない他国に押し付けません。そうではなく、私たちの目標は、他の国々が自らの声を見いだし、自らの自由を獲得し、そして自らの道をつくることを支援することにあるのです。
圧制に終止符を打つという偉大な目的は、何代にもわたる集中的な取り組みでした。その任務の困難さは避けるための言い訳にはなりません。アメリカの影響力は無限というわけではありません。しかし、幸いなことに、虐げられる者のためへの影響力はかなり大きく、私たちは自由という大義においてそれを確信をもって行使します。
私が担う最も厳粛なる職務は、米国とその国民をさらなる攻撃と新たな脅威から守ることにあります。ある者は愚かにもアメリカの決意を試すことを選び、それが揺るぎないことを知りました。
私たちはすべての為政者および国々に対し、私たちの選択を明らかにし続けます。それは、常に誤りである抑圧と、永遠に正義である自由との間の道徳的選択です。アメリカは、投獄された反体制の人々は足かせを好み、女性は屈辱と隷属を喜んで受け入れ、誰でも弱者いじめをする者のなすがままに生きたいと願う、などと偽ることは決してありません。
私たちは、他の政府が米国との関係を成功させるには、自らの国民を適切に扱う必要があることを明確にし、彼らに改革を促します。人間の尊厳に対するアメリカの信念が、米国の政策を導くでしょう。しかし、権利は独裁者の不承不承の譲歩で得られるものであってはなりません。それは自由な反対意見と被統治者の参加によって確保されるものです。結局、自由なくしては正義はありません。また人間の解放なくして人権はないのです。
世界的な自由の訴えに疑問を持つ者もいるでしょう。しかし、歴史上で最も急速な進歩により性格付けされたこの40年間という現在、それを疑うのは実におかしな話です。アメリカ人はどの国民よりも自らの理想の力を良く知っているはずです。最終的にすべての心、すべての魂が自由に目覚める時がやってくるのです。私たちは永続的な圧制の存在を容認しません。なぜなら、私たちは永遠の隷属の可能性を容認しないからです。自由はそれを愛する者のもとに訪れるのです。
本日、アメリカは、世界の人々にあらためて語りかけます。圧制と絶望の中で生きるすべての人々に伝えます。米国はあなた方に対する抑圧を無視したり、抑圧者を許したりしないことを。あなた方が自由のために戦うとき私たちは支援します。抑圧、投獄、あるいは追放に直面している民主改革者たちに伝えます。アメリカがあなた方のことを将来あなた方の国が自由となったときのリーダーとして見ていることを。
「他者の自由を否定する者は自由を得るに値せず、公正な神の支配の下で彼らの自由は長続きしない」というエーブラハム・リンカーン大統領の言葉を、私たちが今でも信じていることを無法政権の支配者たちに伝えます。
支配することに長い間慣れてきた政府の指導者に伝えます。国民のために尽くすには、彼らを信じることを学ばねばならないことを。この進歩と公正への道を歩み始めればアメリカはあなた方と共に歩むでしょう。
そして、米国の同盟国すべてに伝えます。米国はあなた方との友好関係に敬意を払い、あなた方の助言と支援を頼りにしていることを。自由国家間の分裂は自由の敵の最大の目標です。自由国家が協力し民主主義を促進することが、私たちの敵を敗北へと向かわせる道です。
本日、私は国民の皆さんにあらためて語りかけます。
アメリカの安全を確保するという困難な任務に関し、私は国民の皆さんに忍耐を求めました。そして皆さんはそれに十分応えてくれてました。米国は遂行が困難でしかも放棄すれば不名誉となる義務を引き受けました。しかし、私たちが解放者としての米国の伝統に従い行動したことで、これまでに数千万の人々が自由を獲得することができました。そして希望が希望を生むように、さらに何百万もの人々が自由を見出すことになるでしょう。また、私たちの努力で人々の心にともる火もともしました。その火はその力を感じる人々を暖め、その広がりを阻止する人々を焼き焦がし、そしていつの日か、鎮めることのできないこの自由の火は、世界の最も暗い片隅にまで届くでしょう。
この大義のために、最も厳しい任務を引き受けたアメリカ人たちがいます。それは情報と外交という地味な任務です。それは自由政府の樹立を助ける理想主義的な任務です。そして私たちの敵と戦う危険かつ必要な任務です。ある者は、自らの生涯に栄誉を与える死をもって米国への献身を示しました。そして、私たちは彼らの名前と犠牲をいつまでも称えるでしょう。
アメリカ人は誰もがこの理想主義を目撃しました。初めて目にした人たちもいるでしょう。私は、米国の最も若い国民に、彼らがその目で目撃したことを信じるよう求めます。あなた方は米国兵士の決意に満ちた表情に義務と忠誠を見たでしょう。あなた方は、生命はもろく、悪は実在し、そして勇気が勝利することを見たでしょう。自分の欲求や自分自身より大きな大義のために尽くすことを選んで下さい。そうすれば、あなた方の時代に米国の富を増すだけでなく、米国の性格をも高めることができるでしょう。
アメリカは理想主義と勇気を必要としています。なぜなら、私たちは国内で重要な仕事を抱えているからです。それは、アメリカの自由という未完成の仕事です。自由に向かって進む世界の中で、私たちは、自由の意味と約束を示すよう決意しています。
アメリカが理想とする自由において、国民は必要最低限の生活のために働くのではなく、経済的自立の尊厳と安心を見出します。これは広義の自由で、ホームステッド法(自営農地法)、社会保障法、および復員軍人援護法の成立を促しました。そして今、時代のニーズに応えるため、偉大な制度を改革し、このビジョンを拡大します。米国の約束や将来にすべてのアメリカ人が配当を受けられるよう、学校の基準を最高レベルに引き上げ、所有者社会を築きあげます。私たちは、家や事業、定年後の貯蓄、健康保険などの所有を拡大し、アメリカの国民を自由社会における生活の課題に備えさせます。国民各人が自らの運命に責任を持つようにすることで、アメリカ国民の皆さんに貧困と恐怖からのより大きな自由を提供し、私たちの社会のさらなる繁栄と、公正と、平等をもたらします。
アメリカが理想とする自由において、公共利益は個人の性格によって決まります。それは、高潔さ、他人への寛大さ、そして自らの生活における良心の規則などです。結局、自治は自己の治め方にかかっているのです。その性格の体系は家庭で築かれ、地域社会の基準によって支えられるものです。また、それは、シナイの真実、山上の垂訓、コーランの言葉、および米国民の様々な信仰により、国民生活のなかで維持されます。アメリカ人はどの世代においても、それまで善と真実とされてきたものすべてを再確認しながら前進しています。それらは、過去、現在、そして永遠に変わることのない正義と行為の理想です。
アメリカが理想とする自由において、権利の行使は、弱者への奉仕、慈悲、および思いやりの心によって気高いものとなります。万民のための自由は、互いからの独立を意味するものではありません。米国は隣人を世話し、迷える者を愛で包み込む人たちを頼りにしています。最良のアメリカ人は、互いの命を尊重し、望まれない者でさえも価値があることを決して忘れてはなりません。そして、米国はあらゆる人種差別の習慣を放棄しなければなりません。なぜなら、私たちは偏狭な考えという重荷と自由のメッセージを同時に携えることはできないからです。
本日の就任式を含め、1日という観点で見れば、米国が直面している課題や懸案は数多くあります。しかし、世紀という観点からは、私たちに対する問いかけは、数少なく限られたものです。それは、「私たちの世代は自由の大義を前進させたか」。そして「私たちの性格はその大義へ功績をもたらしたか」といった問いかけです。
私たちに審判を下すこれらの問いかけは、私たちを団結させるものでもあります。なぜなら、アメリカ国民は、政党や経歴の違いや、アメリカ生まれか移民かの違いにかかわらず、誰もが自由という大義のもとで互いに義務を負っているからです。私たちは不和を経験しました。偉大な目的を持って前進するために、その傷は癒されなければなりません。そして、私はそれを癒すために誠意を持って努力するつもりです。しかし、これらの不和はアメリカを定義するものではありません。自由が攻撃された時、私たちは米国の結束と仲間意識を感じました。私たちは国への忠誠を誓うように対応しました。そして、アメリカが善のために行動する時には同じような結束感と誇りを感じることができ、そして災害の被害者は希望を与えられ、不正には正義が立ち向かい、とらわれの者は解放されるのです。
私たちは、最後には必ず自由が勝利するという確信を持って前進します。それは、歴史が必然によって動かされるからではありません。人間の選択が事象を動かすのです。また、私たちが自らの国を選ばれた国家と考えているからではありません。神の意思が動かし選ぶのです。私たちは自信を持っています。なぜなら自由は人類や、暗い場所で飢える人々や、魂を求める者たちの永遠の希望だからです。米国の建国の父祖が後世のための新秩序を宣言したとき、自由に基づく連邦国家のために多数の兵士が命を捧げたとき、そして、市民が「今こそ自由を」のスローガンのもとで静かな怒りの行進を行ったとき、彼らはかなえられるべき古代の希望に従って行動したのです。歴史において正義には盛衰があります。しかし歴史には明らかな方向性もあり、それは自由と自由の創造者によって定められています。
独立宣言が初めて公民の前で読み上げられ、自由の鐘が祝福の中で鳴り響いたとき、その場にいた人が言いました。「それは、何かを意味するように鳴り響いた」自由の鐘は私たちの時代においても意味を持ち続けています。アメリカはこの若かりし世紀に、全世界と全人民に対し自由を宣言します。試練を受けながらも疲弊することなく力を新たにし、私たちは自由の歴史において最も偉大な成果を収める準備をしています。
皆さんに神のご加護がありますように。また、神がアメリカ合衆国を見守って下さいますように。


駐日米国大使