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*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

米国国務省報道官室発表
(大韓民国、ソウル)
2005年7月12日

ライス国務長官: 日本テレビとのインタビュー

2005年7月12日
東京


 では、早速質問を始めさせていただきます。北朝鮮が6者協議に再び参加する決断をしたのはなぜだと思われますか。

ライス長官 6者協議を通じて核兵器計画の問題に対処することが北朝鮮にとって唯一の道であるということを世界中が、そして特に近隣諸国が、北朝鮮に伝えているということを、ようやく北朝鮮も認識するようになったのだと思います。これは、6者協議に参加している各国の協力のたまものです。韓国、中国、日本…それにロシアは北朝鮮と対話を行ってきました。米国もそうです。従って、これが北朝鮮のとることのできる唯一のアプローチである、と皆が口をそろえて言っていることを、ようやく北朝鮮も認識したのだと思います。北朝鮮が協議の席で真剣な交渉を行う用意があるかどうかは、これから明らかになります。

 長官の北京での記者会見では、日本の名前が出なかったので、がっかりしましたが、今、日本に言及されたことは、私たちにとって良いニュースかもしれません。

ライス長官 私は、先に、ロンドンで町村外務大臣と話し合いをした事実についてお話をしました。ですから、これは、6者協議の参加国全員、あるいは少なくとも5カ国が、北朝鮮を再び交渉のテーブルにつかせようとする、協調努力です。

 北朝鮮の国営報道機関の発表によると、北朝鮮は、米国政府高官の最近の発言を、敬意を持って扱うことと解釈している、ということですが、長官は個人的に、これに同意されるということでしょうか。また、長官の「圧制の拠点」という表現に象徴される、北朝鮮に対する姿勢を修正されたということでしょうか。

ライス長官 北朝鮮政権に対する私たちの見方は、誰もが理解していることであり、北朝鮮における人権状況を誰もが懸念しています。日本は、拉致問題を巡って、特別な人権上の懸念がありますが、私たちはこの非常に難しい人道上の状況を解決しようとする日本の努力を強く支持してきました。ですから、北朝鮮政権に対する見方は、誰もが理解しています。

 私たちは、いくつかの事実を述べてきました。第1に、北朝鮮は主権国家であるということです。これは、北朝鮮が国連加盟国である事実からも明らかです。私たちは北朝鮮と交渉を行っています。彼らが主権国家であることは明らかです。2番目に、ブッシュ大統領は2002年にはすでに、米国には北朝鮮を侵略あるいは攻撃する意志はない、と述べています。私たちはそれを再度表明しました。私は、北朝鮮政権が、これらの発言に注目していることを大変嬉しく思います。 

 長官は、北京での記者会見で、次回協議の目標は、協議を再開することだけでなく、進展させることだ、とおっしゃいました。

ライス長官 はい。

 それはどういう意味でおっしゃったのですか。どのような状況なら満足できますか。どのような進展が必要なのでしょうか。

ライス長官 要は、単に協議を再開して、ただ全員が話し合いを続ければいいというものではない、ということです。残念ながら、これまでの協議のパターンは、皆が2日間ほど集まって話し合い、特に何も達成せずに解散し、また3カ月あるいは6カ月、今回の場合は1年も待ってから協議が再開される、というもので、その間に北朝鮮は核戦力を向上させてきました。これは容認できることではありません。

 従って、私たちは、北朝鮮が本当に核兵器を放棄する戦略的選択をする意志があるという何らかの証拠を必要としています。皆が求めているのはそのことです。私が中国を訪れたとき、中国の外相は、中国政府の視点からは、これらの協議の目標は核のない朝鮮半島であることを明言されました。従って、その点で前進していることを示す証拠が必要です。これは交渉ですから、私たちも、どのように前進するかについて話し合うことに異存はありません。しかし、北朝鮮が確約をする意志があることを示す何らかの証拠がどうしても必要なのです。

 わかりました。長官は、拉致問題にも触れられました。日本政府は、次回の協議でこの問題を取り上げようとしていますが、北朝鮮はそれを嫌がり、韓国さえも、これは協議の成功を妨げるものだという懸念を表明しています。長官はどのようにお考えですか。

ライス長官 私たちが核問題に対処しようとしていること、また皆が核のない朝鮮半島を必要としていることは、誰もが理解していることだと思います。そして、それが私たちの主な目標であることは明らかです。しかし、米国は、朝鮮半島の平和と安定のための努力という、より幅広い枠組みの中で解決されなければならないその他の問題がある、ということは認めています。例えば、私たちは、拉致問題のような非常に重要な人権問題だけでなく、北朝鮮が関与しているミサイル拡散や、米軍にとって問題である北朝鮮の通常戦力の均衡などの問題も取り上げています。従って、核問題がすべてではないことは周知の事実です。もちろん、今回の協議再開に当たっては、主に核問題について進展を目指しますが。

 では、別の話題に移ります。イラクの状況は日ごとに悪化しています。そのことは、それにロンドンでテロ事件が起こりました。そのことは、米国のテロとの戦いが成功していないということを示しているのではありませんか。

ライス長官 まず、ロンドンの事件ですが、これは、固い決意を持つ恐ろしい敵がまだ存在することを改めて実感させるものです。私たちもさらに決意を固めなければなりません。そして、私たちが防御態勢で戦っているため、相手は不当な優位性を持っています。すなわち、私たちは常に正確でなければならないのに対し、彼らは1度だけ正確であればいいのです。ロンドンの悲惨な事件に関しては、私たちはロンドンと英国の人々に心から同情します。それは、私たちには、まだ成すべきことがあることを改めて思い出させるものです。

 しかし、言うまでもなく、私たちは前進しています。今、アフガニスタンには合法的な政府があり、私たちの味方としてテロとの戦いに加わっている、という事実が、大きな前進であることに疑いはありません。しかし、アフガニスタン政府には支援が必要です。強化が必要です。アフガニスタンでは、議会選挙が行われます。イラクでは、テロリストたちが、安定した民主主義のイラクが実現すれば、彼らの憎悪のイデオロギーにとって極めて大きな打撃となることを理解しています。そうしたイラクの状況は、困難なものではありますが、決して悪化しているとは思いません。

 自動車爆弾で罪のない人々を殺そうとする邪悪な人々の存在は、確かに大きなニュースになりますが、イラクで静かに進行している政治的な和解、すなわち、すでに実行されている選挙、政府の確立、憲法作成、そして予定されている恒久政府の選挙といった出来事は、はるかに目につきにくいものである、と思います。反乱に対しては、軍事的にだけでなく政治的にも打破していかなければなりません。イラクの人々は、将来に向けて前進しており、それは成功を収めることでしょう。

 12月中旬の期限以降も、自衛隊がイラク南部に残るよう、日本政府に要請される予定ですか。

ライス長官 日本がイラク国民に対する支援をどのように継続するかは、もちろん日本が決めることです。私は、日本が、イラクにおける人道活動、自衛隊による人道活動を通じて、一貫してイラク国民を支援してきた、ということを申し上げておきます。また、ブリュッセルで世界がイラクに対する支援を決めたときに、町村外相も私とともにその場にいらっしゃいました。従って、私は、日本がイラク国民に対する支援を継続する道を見いだすものと確信しています。

 最後に国連安保理改革についてご質問します。G4が提案を出していますが、これは米国の見解とは大きく異なっています。これにどのように対処される予定ですか。

ライス長官 広い意味での国連改革は、非常に重要な問題です。国連は、60年の歴史を持つ組織であり、世界における多国間の平和と安全保障を実現する主な手段でもあります。私たちは、その改革を行わなければなりません。

 その広範な改革の一環として、安全保障理事会も改革する必要があることも事実です。安保理が、1945年の状態のままでいることはできません。そして、米国は、日本の常任理事国入りに対する米国の支持を、非常に明確にしてきました。それは、日本には常任理事国となる資格があるからです。

 ここで問題となっているのは、より広範な改革の枠組みの中で、安保理改革をどのように行うかというタイミングです。安保理改革をどのように進めるかという点で、成すべきこと、協議すべきことが多く残っていると思います。私たちは、安保理入りをめざしているいかなる国にも反対するものではありません。私たちにとって問題なのは、安保理改革を盛り込むことができるよう広範な改革で前進する必要性があると考えているということです。

 従って、私たちは日本を支援しており、G4の提案には興味深い点がいくつかありますが、タイミングに関しては、安保理の拡大に着手する前に、こうした他の改革措置で、ある程度の前進を見る必要があります。

 拒否権の問題については?

ライス長官 私たちの見解は、これ以上の拒否権なしに安保理拡大が可能である、というものです。重要なの、これは国連とともに仕事をしてみればわかることですが、安全保障理事会は一つの集合体として機能する、ということです。拒否権の行使を強要されるということはめったにありません。ですから、真に重要なのは、安保理の一員であることだと思います。

 お時間を割いていただき、どうもありがとうございました。

ライス長官 どうもありがとうございました。お話しできて嬉しく思います。