
米国農務省リリース(No.0232.05)
2005年6月24日
米国農務省報道室
マイク・ジョハンズ農務長官は本日、米農務省が、英国ウェイブリッジの獣医学研究所から牛海綿状脳症(BSE)最終検査結果を入手し、2004年11月に食用から排除された牛の検体の検査結果が陽性と確認されたことを公表した。また、ジョハンズ長官は、農務省の科学者らが各国の専門家と協力し、再びBSE検査結果が「未確定」となった場合に備えて、2重の確認検査を含む新たな検査手続きを慎重に作成するよう指示した。
長官は、「われわれは現在、BSE強化サーベイランス・プログラムの一環として、1日にほぼ1000頭の牛を検査している。検査件数は合計38万8000を超えるが、今回の結果は、われわれのサーベイランスにより、確認された初のケースである」とし、「われわれの連動的な安全対策が、まさに計画通りに機能していることを心強く思う。この牛が食用から排除されたのは、われわれが導入したファイアウォールの成果である。米国民は、引き続き米国産牛肉の安全性を信頼することができる」と述べた。
即時発効で、今後はBSE迅速スクリーニング検査で未確定検査結果が出た場合、農務省は、免疫組織化学検査(IHC)とウエスタンブロット検査の両方を行い、どちらかで陽性が出た場合には、検体をBSE陽性と見なす。
ジョハンズ長官は、次のように述べた。「私は、今後も消費者が米国の畜牛の健康を信頼できるようにしたい。2度目の確認検査を追加することによって、そうした信頼感が高まり、また米国が、BSEの確認検査としてIHCとウエスタンブロット検査を組み合わせるという進展する世界的な潮流に沿うことにもなる」
農務省は、この牛の帰属する牛群を確認する疫学的調査を開始したが、まだ調査は完了していない。この牛は、米国が1997年8月に反すう動物タンパクの反すう動物への給餌禁止措置(ほとんどの哺乳動物タンパク質を牛の飼料に使うことを禁止する措置)を導入する前に生まれている。国際的に認められている調査結果によると、牛は主に、肉骨紛を含む飼料を介してBSEに感染する。
今回の牛が検査対象となったのは、歩行困難で、BSEのリスクが高いと見なされたためである。2004年11月に行われた第1次スクリーニング検査の結果が確定的でなかったため、農務省は、国際的に認められている確認検査であるIHC検査を行った。その結果は陰性であった。今月に入って、農務省内部監査局(OIG)が、7カ月前の検体に対し、もうひとつの国際的に認められた確認検査であるウエスタンブロット検査による検査を行うことを提言した。IHC検査結果と異なり、ウエスタンブロット検査では陽性反応が出たため、農務省はこの牛の検体をさらに分析するためにウェイブリッジの研究所に送った。
英国ウェイブリッジの獣医学研究所は、国際獣疫事務局(OIE)によって、世界的なBSE照会機関として認められている。同研究所では今週、問題の牛の組織検体を使用して、迅速検査、IHC、およびウエスタンブロット検査を組み合わせた検査を行った。ウェイブリッジでこうした検査が行われている間に、農務省も独自に追加検査を実施した。
この牛は、歩行困難牛(ダウナー)であったため、2004年1月に発効した暫定最終規則の下で、ヒトの食用から排除された。これまでの研究結果から、BSEは、より高齢の歩行困難牛、中枢神経系症状のある牛、負傷または衰弱した牛、および原因不明で死亡した牛において発見される可能性が最も高いことがわかっている。農務省の検査プログラムは、このような牛を対象としている。
ヒトの健康を守るための制度の一例として、農務省は、特定危険部位(SRM)を食用から排除している。動物にBSE因子が存在する場合は、SRM内に存在する可能性が最も高い。このほかにも、高リスク国からの畜牛および牛肉製品の輸入を禁止する長年の措置、反すう動物タンパクの反すう動物への給餌禁止、米国の食肉処理慣習、および積極的なサーベイランスなどの諸措置により、米国の消費者と動物の健康を守る連動的な安全対策を取っている。
農務省は引き続き、米国の消費者と米国の家畜をBSEから守ることに全力を挙げ、そのためにBSE強化サーベイランス・プログラムを通じてBSEを発見する努力を継続する。サーベイランス・プログラムによって十分なデータが収集された時点で、農務省は外部の専門家と協議し、データを分析して、現行のリスク管理措置の変更が必要であるかどうかを判断する。
今回BSE感染が確認されたことは、米国の食料供給の安全性に何ら影響を与えるものではない。疫学的調査が進行するに従い、農務省は引き続き、調査結果を好時機かつ透明性をもって報告していく。


駐日米国大使