

国民の多くは、若者の政治活動は主として社会問題を対象とすると考えているが、2004年選挙期間中に実施された世論調査その他の調査結果によると、若い有権者の関心事は、中高年の有権者と同じである場合が多い。2004年2月、ニューズウィーク/ジェネクストが18〜29歳の年齢層を対象に行った世論調査によると、若い有権者が最も関心を持っている問題は、失業率、経済、および国家安全保障である。
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これに対して、経済への関心を見ると、この世論調査では、若い有権者の25%が、経済を最も重要な争点であるとしており、彼らの関心事は、中高年の有権者の場合とほぼ同じである。
政府機能向上評議会、民主主義・市民参加推進センターのエグゼクティブ・ディレクターで、元連邦下院議員(民主党、コロラド州第2選挙区選出)のデービッド・スキャッグズは、若い有権者の関心事が、中高年層の関心事と同じであることは、驚くに当たらないと言う。
スキャッグズ元議員によると、議員候補が18〜25歳の有権者層を獲得するためのインターネットによる運動「キャンペーン・フォー・ヤング・ボーターズ」など、彼の組織が行った調査の結果は、「若い有権者にとって最も重要ないくつかの争点は、中高年層にとって最も重要ないくつかの争点と、常にほぼ同じであることを改めて裏付けた」。
しかし、候補者が若い有権者に対してこれらの争点をめぐる議論をどのように構成するか、という点に違いが表れる、とスキャッグズ元議員は言う。「社会保障について話す場合、高齢層に対しては、社会保障を保護し、給付を確保するという点が中心になるかもしれない。しかし、若年層にとって重要なのは、彼らがその支払いを負担するという点で、それは今後40年間、彼らの税金から支払われることになるからである」
また、最近の世論調査によると若い有権者にとって極めて重要性の高い問題である経済に関しては、若い層の関心事はおそらく新規雇用の不足であり、中高年層は現在の雇用を失うことを恐れている、とスキャッグズ元議員は述べている。これは全体としては同じ課題であるが、年齢層によって焦点が異なり、候補者が若い有権者の支持を得るには、そうした違いを理解し、それに対処しなければならない、という。
しかしながら、スキャッグズ元議員は、同じような課題に異なる視点から取り組むということは、候補者が若い層に合わせて態度を全面的に変えるべきだということではない、と指摘する。「候補者は、若い人たちに対しては態度を変えなければならないと考えるが、それは最もよくないことである。若者は中高年層以上に、候補者が自然な、ありのままの自分を出すことを求めるからである」
では、候補者が若い有権者の関心事に真剣に取り組んでいることを確実に伝えるにはどうすればよいか。「候補者は、まず彼らの意見を求めることだ」とスキャッグズ元議員は言う。「どの有権者もそうだが、若い有権者も、自分の意見が真剣に取り上げられれば嬉しく、自分の意見と支持を求められれば嬉しいものだ」
* 本稿は国務省のウェブサイトにあるニュースレターElection Focus 2004 (March 31, 2004, Issue 1, No. 7)に掲載の記事"Youth Voters Concerned about the Economy; National Security" の仮訳です。


駐日米国大使