
American View - Winter 2008
From the Editor
明けましておめでとうございます。本年の皆様のご健勝とご多幸をお祈りします。
2008 年はとても興味深い年になると思います。今年確実に米国のニュースを独占する話題のひとつに、米国大統領選があります。本号の最初の記事「米国大統領選挙」では、ワシントンDCのアメリカン大学で歴史学を教えるアラン・リクトマン教授が、米国の複雑な大統領選挙の仕組みを、3幕のドラマになぞらえて説明します。また、彼が開発した、民主党、共和党どちらの候補者がホワイトハウスの主となるかを予測するための「13のカギ」を紹介します。
次の記事では、日米が直面するグローバルな問題に目を向けます。米国大使館政治部のスコット・ハンセンが執筆した論文「人身売買―現代版奴隷制度との戦い」を、本号と次号(2008年春号)の2回に分けて掲載します。人間から人権と自由を奪い、世界中で健康リスクを増大させ、組織犯罪の増加を助長する、などさまざまな問題をはらむ、人身売買という脅威について深く考察します。
3つめの記事では日米関係の文化的側面を取り上げます。在日米国公館には、米国人の外交官だけでなく、日本人の現地職員も勤務しています。熱心に仕事に取り組む現地職員の中には、沖縄総領事館の高安藤のように、仕事を通じて興味を持った事柄を学問としてさらに追究している人もいます。高安さんは、仕事の一環として、戦利品として米国に持ち去られたと考えられていた沖縄の工芸品の問題に取り組んだ後、この問題について大学院で研究を続け、「米国所在の沖縄コレクションの移動の背景」というテーマで修士論文を書きました。本号ではその研究の一部をご紹介します。
それでは、American View 2008 年冬号をどうぞお楽しみください。


大使のスピーチ・寄稿